みみずコンポスト
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地方自治体、町会、青年会、婦人会の方々へ

 家庭における生ゴミ処理の補助金

現在日本では47都道府県で、約800の市町村が生ゴミ処理に補助金を出しています。機種を指定しているところもありますし、生ゴミを処理するものなら何でも良いというところもあります。補助金額は2,000円から50,000円と様々です。残念ながら「みみずはダメ」というところもあります。ミミズの糞はゴミだと思っている担当者もいらしゃるそうです。

ミミズコンポストは世界中のマンション、アパート、一戸建てで長年愛用されているだけでなく、当ホームページのリンクにもあるように、日本中でもたくさんの人がやっています。(もちろんミミズコンポストをやっていて、ホームページを持っていない方もたくさんいます。)ミミズが醜いからという理由で地方自治体から敬遠されるのは、本当に残念です。地方自治体のゴミ・リサイクル担当者で、ミミズコンポストを知らない方がいるのももっと残念なことです。最近は本やホームページも増え、新聞などのメディアに登場することも増えてきたので、だんだんと補助金を出してくれるとことも増えるでしょう。

 日本でもミミズコンポストに補助金を出したり、積極的に推進する地方自治体が増えてきました。

大津市では50台のミミズ箱をそれぞれ3000匹のミミズをつけてモニターに貸与しました。 岐阜県多治見市では、市役所のいろいろな課の職員が集まって「みみず一家」という会を作り、幼稚園にミミズ箱を配るなど積極的な活動を続けています。

東京都の台東区や足立区では、リサイクルセンターや児童館にミミズ箱を置き、ミミズコンポストの教育・普及に努めています。 市販のミミズ箱に補助金を出す地方自治体もだんだん増えています。 ミミズコンポストには、ただ生ゴミを電気を使わず自宅で処理できるだけでなく、環境教育の効果が非常に高く、市民の環境意識向上に非常に役に立つことがだんだんと認められてきたようですね。

東京都江戸川区では2001年5月から、生ごみからたい肥の作り方やその利用法を区民に教えながら、モニターしてもらう事業を始めました。 「コンポスト容器」「手づくり容器」「密閉容器」「生ごみ処理機」「ミミズ式生ごみ処理機」の5タイプに、モニターを募集し、たい肥化に取り組んでもらうそうです。それぞれに指導者がつき、月1回の会合で情報交換します。家庭菜園やガーデニングの専門家から、作ったたい肥の活用法を教えてもらうほか、余ったたい肥の利用法も検討します。講習期間は1年。修了者は次年度からアドバイザーになり、輪を広げて行く予定で、定員30人に対し74人が応募したそうです。

 公害のたらいまわしはやめよう

生ゴミを家庭で処理する理由は様々です。でも、もし環境保護のために生ゴミを家庭で処理するのなら、電気を使ううと「公害のたらいまわし」になってしまいます。電動式の生ゴミ処理機のメーカーは競って電気代の安いものを作っています。電気代が安いのが良いのならば、生ゴミはゴミ屋さんに持って行ってもらえば良いのです。電気を作るためには、ほとんどの場合公害が発生します。日本では原子力発電所の建設や稼動に反対する人はいても、節電を広めようという人がいません。政府は「需要に見合うように電気を作らなければいけない」と考え、原子力発電所を次から次へと作ります。政府の「絶対安全」の声とは裏腹に次々と事故が起こります。原子力発電所がなければ事故は起きません。電気の使用量が減れば原発の必要性も減ります。ゴミ処理は地方自治体の担当で、発電は国の担当です。ゴミ処理に行き詰まったからと言って、電動式の生ゴミ処理機に対して補助金を出したり推奨したりするのは、公害の責任を国に渡しているにすぎません。

 植物に有害なものを作る電動生ゴミ処理機?

どんな形で生ゴミを処理しても無になることはありません。何かの形で分解し、別の形になります。最後には処理物が残り、この処理物が最初の生ゴミより容積が小さくなるので「生ゴミを処理する」と呼んでいるわけです。電動の生ゴミ処理機にもいろいろあり、一概には言えませんが、処理物をそのまま肥料として植物に与えると作物に障害を及ぼす危険性があります。そのため、通常は土などと混ぜて1ヶ月程度熟成させてから施肥します。電動の生ゴミ処理機で生ゴミを処理する場合、もっとも大変なのはこの処理物の処理です。熟成させるのに必要な場所、時間、手間もさることながら、機械を使って植物に害のあるものを作るのかと思うと、いまひとつ納得がいきません。

みみずコンポストの場合、生ゴミを処理する過程で発生するのは、みみずの糞、みみずの尿などが入った液肥、みみずの3種類です。みみずの糞と液肥は「そのまま」肥料として使うことができ、植物の栽培に興味がなくても庭や植え込みなど土のあるところに捨ててしまえば益あっても害はありません。みみずの繁殖は容器の大きさや生ゴミの量などによって左右されるので、「増えすぎて困る」ということはありません。多少減ってもすぐまた増えるので、十分にみみずが増えた時点で、ご近所などにおすそわけすることもできます。

電動機械やEM菌で生ごみを処理している方からときどきメールをいただきます。問題は処理物が多くて埋める場所がないことだそうです。これは公害を作っているとは言えませんが、狭い日本では大問題ですね。電動機械やEM菌でできた処理物をミミズで処理できないか、というお問い合わせも多いです。私自身はやったことがないので、機械によって基材が異なり、最終処理物も異なるので、一概に返事をすることは難しいのです。再処理をミミズにさせるのなら、最初からミミズにさせればいいのに、、と思ってしまいます。

 日本の自治体は税金を使って、使われないコンポスターに補助金を出している?

堆積、放置するタイプの旧来の「堆肥」というのがあります。最近はその堆肥を作るためのプラスチック容器=コンポスターが園芸店などでずいぶん見られるようになり、またその値段の安さから多くの自治体が補助金を出しています。しかし、そのコンポスターについて話を聞いてみると、買ったけど使わないというケースが多いようです。処理に時間がかかりすぎるとか、悪臭やハエがその原因のようです。実際のデータはわかりませんが、補助金を出している自治体は、ただお金を出すだけではなく利用者の相談窓口を作ったり、どのようにコンポスターが使われているか是非追跡リサーチをしてほしいと思います。

。。。この文を読んだわけではないでしょうが、、、、

「昨年5月、国民生活センターが消費者825人に聞いたところ、処理機の使用経験者74人のうち、半数近くの36人が途中で使うのをやめていた。「においが気になる」「処理物が多くて家庭で処理できない」などが理由だ。」(朝日新聞2001年5月23日)

という記事がありました。使わなくなった理由として他には、「処理物を堆肥化するのがめんどうだった」「処理物の取り出しやチップの交換等がめんどうだった」「電気代がかさんだ」「騒音が気になった」などがあります。ミミズなら、こういうことはありません。

また電動式の生ゴミ処理機も、問題が発生した時に、メーカーや地方自治体に電話してもアフターケアがほとんどなく、そのまま、、だそうです。生ゴミ処理機は機械なので、そのうち壊れてしまいます。ミミズはその点、勝手に増えつづるので、壊れることはありません。どうせ補助金を出すのなら、一度買えばずっと使えるものに出して欲しいですね。みんなの大事な税金ですから。

 アメリカにおける地方自治体や市民団体によるみみずコンポストの推進

アメリカやオーストラリアでは、地方自治体や市民団体がみみずコンポスト容器をたくさん共同購入し、市民に安価で販売しています。市民団体は、まとめて100個単位で購入して、それを実費で希望者に分けたりしています。地方自治体は、コンテナ単位で大量に購入し、補助金を出してその町に住んでいる人に市価の4分の1程度で販売し、みみずコンポストについての説明会を開催しています。お祭りなど人の集まるところに行くと、みみずコンポストの展示説明があり、始めての人でも丁寧に教えてくれます。いつもたくさんの人が集まって、質問をしたり、無料パンフレットをもらっていったりします。

アメリカでは、台所の流しの排水口の下にディポーザーという機械がついています。生ゴミを水と一緒に流し込みスイッチを入れると、生ゴミが粉砕されて下水に流されていきます。(最近では日本でもディポーザーが増え、下水処理場の負担となっているそうです。)アメリカでは、ディスポーザーを使いたくなければ、ゴミと一緒に捨てることもできます。ゴミは郊外の巨大なゴミ捨て場に埋められます。しかし、人口増加と土地の不足、そして下水処理場の稼動限界もあり、ゴミを減らさなければいけない状況になっています。カリフォルニア州内の各市町村では、2000年までにゴミの50%を埋立地や下水以外のところで処理できるようにしなければなりません。実際は30%程度しか実現されておらず、各市町村が今必死になって目標に追いつこうと頑張っています。その中のひとつとして、みみずコンポストが推奨されているのです。

キャノワームはアメリカでは120ドル程度で売られています。でも、食費や衣料、家賃など一般の生活費が安いアメリカでは、ゴミを処理するのに120ドルは高すぎます。キャノワームの製造元であるオーストラリアのレルン社では、アメリカの地方自治体や市民団体に対して、キャノワームの廉価版であるワーム・ファクトリー(みみず工場の意)をコンテナ単位で販売しています。地方自治体や市民団体では、ボランティアをつのり、販売したり説明会を開いたりしています。ワーム・ファクトリーが一般に売り出されるとすれば100ドル程度だと言われていますが、それに補助金を出して25ドルから50ドル程度で市民に提供されているわけです。

カナダのバンクーバー市では、独自の一層式のみみずコンポスト容器を開発し、本(「生だれでもできる ミミズで生ゴミリサイクル」メアリー・アッペルホフ著合同出版)みみず200グラム込みで25カナダ・ドルで売っています。5年間で180回のワークショップをし、このみみずコンポスト・キットは1500個も売れたそうです。カナダのオンタリオ州全体では、すでに2万個ものみみず箱が原価以下で配布されているそうです。アメリカやカナダでは、日本のように「補助金を出しています」とは言わないのですが、実際原価以下ですし、問い合わせるとだいたい市の補助金だと教えてくれます。

カリフォルニアのアラメダ郡では、年に1度大きなミミズ箱販売会があり、たくさんの人が町の広場にミミズ箱を買いに来ます。販売会のときに行けば、ミミズ箱の組みたて方から使い方まで丁寧に説明を受けられます。「順調だから」「うちは生ゴミが多いから」「近所の人にあげるから」と2台目を買う人もときどきいます。販売会まで待てない人のために、1年を通していつでも購入でき、自宅まで無料で配達してくれます。

補助金つきで販売したミミズ箱は、ときどき追跡調査が行われ実際に使われているかを調査します。過去のデータでは95%以上が使われているそうです。何かの理由で使われなくなったミミズ箱は、アラメダ郡に持っていくと引きとってくれます。ゴミ処理のために補助金を出して、それ自体がゴミになったのでは話があべこべです。使われなくなったミミズ箱が少ないので、引き取られたミミズ箱も少ないですが、引き取られた中古ミミズ箱は実演展示用などに使われているそうです。

 マスター・コンポスター

補助金を出しても、日本のように使い方がわからなかったり、問題が起こっても相談する人がいなかったりして、使われなくなっては困ります。そこで、補助金を出してみみずコンポスト容器を販売している自治体では「マスター・コンポスター」(コンポストの達人)クラスを無料で開いています。このクラスは通常全部で50時間、無料でクラスを受講できるかわりに、クラス終了後に50時間のボランティアをしなくてはなりません。市民農園や学校農園、市の開催するコンポスト・クラスやコンポスト容器実演販売会などで、みみずコンポストについて説明したり、手伝いをしたりするのがこの「マスター・コンポスター」クラスの卒業生のボランティア達です。毎年卒業生の中で必ず何人かは、みみずコンポストにハマってしまい、必要時間以上にボランティアをしたり将来は「マスターコンポスター」クラスを教える立場になったりするのです。

「マスター・コンポスター」の卒業生であるということはカッコ良いだけでなく、就職にも非常に役に立ちます。まるでどこの大学を卒業したかで就職に有利だったり不利だったりするように、マスター・コンポスターにもいろいろな格があり、良いマスターコンポスターを卒業するとそれだけ良い職につけたり、給料がよかったりもします。一流大学卒と、三流大学卒と、大学に行っていない人が、残念ながら就職などの世界では差別されてしまうのと同じようなことが、アメリカのコンポスト界にはあるのです。

マスター・コンポスターを受講するのは、何も転職したい人ばかりではありません。学校の先生やNPOの人、すでにコンポスト業界に勤めている人なども参加します。そういう場合は今後の昇進、昇給に有利になるわけです。その他普通の(?)おじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんもたくさん参加して、それぞれの家庭や職場でミミズコンポストを広めるたりします。

マスター・コンポスターで教えるのはミミズコンポストだけではありません。庭ごみのコンポストも教えます。アメリカでは大きな庭を持っている人が多いので、雑草、剪定ごみ、落ち葉などがたくさん出ます。大都市では庭があっても小さいし、アパートやマンションに住んでいる人が多いので、生ごみ用のミミズコンポストに重点がおかれます。逆に大きな庭を持っている人が多いところでは、庭ごみのコンポストも十分に教えてくれます。

マスター・コンポスターになるには最低100時間かかりますが、もちろんそんなに時間のない人もいます。ミミズ箱やミミズを補助金つきで販売している地方自治体では、必ず2時間程度のミミズコンポスト講習会を1年を通して行ったり、何かわからないことがあったときいつでも電話で相談できるようにミミズコンポスト専用相談電話番号を設けたりしています。

 広報、教育が大切

補助金を出すだけでなく、切羽詰ったゴミ事情を伝えボランティアやマニアを育成する広報、教育活動が現在の欧米のみみずコンポスト流行の原動力だと思います。

。。。。。この文章を読んだわけではないでしょうが、、、、

「富士常葉大学の松田美夜子助教授(環境防災学部)は『欧米ではサポート態勢も充実している。自治体は助成金を競うのではなく、根付かせる努力が大事だ』と話している」(朝日新聞2001年5月23日)

日本でも少しづつミミズコンポストが広まり、単に補助金を出すだけでなく、教育や広報に力を入れる自治体が増えてきました。ゴミ問題は国民全員の問題です。そのことを理解した上で、それぞれが自分の生活に合ったやり方で、できることをするようになると良いと思います。

 

(C) 1999-2008 みみずコンポスト振興会